西大寺 SAIDAIJI
西大寺
灰谷健次郎の小説「兎の目」に登場する、善財童子というとても可愛らしい童子様がいらっしゃいます。近鉄西大寺駅そばの、真言律宗総本山の寺院。奈良時代には東の東大寺に対する西の西大寺として、壮大な伽藍を誇りましたが、平安時代衰退し、鎌倉時代叡尊上人によって復興されました。
西大寺の印象
「町の中のお寺さん」という感じです。とても親しみやすく、主婦やOLやサラリーマンが近道に境内を横切りますし、境内には幼稚園があって、子供の声で溢れています。一番好きなスポットは、本堂とその後ろの欅。葉を全部落とした冬の欅は、大空に両手を広げているかのように立派です。
善財童子
「西大寺の堂に善財童子という彫像がある。
あいかわらず善財童子は美しい眼をしていた。ひとの眼というより、兎の眼だった。それはいのりをこめたように、ものを思うかのように、静かな光をたたえてやさしかった。」(灰谷健次郎「兎の目」より)
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